大社(島根) 石飛文太監督の本音と建前「...高校野球って綺麗な事ばかりじゃないですよね?」

公開日: 更新日:

大社(島根)石飛文太監督(43)

 レギュラーは全員地元出身の県立高ながら、2年連続センバツ準優勝校でドラフト1位候補を擁する報徳学園を破った大社が明日(15日)、2回戦で創成館(長崎)と対戦する。いかにして報徳を倒したのか、どんな指導をしているのか、石飛文太監督に聞いた。

   ◇  ◇  ◇

 ーー初戦でプロ注目の右腕・今朝丸(3年)擁する報徳学園(兵庫)を撃破。いまの率直なお気持ちは。

「今朝丸くんはドラ1候補で、報徳さんは2年連続センバツ準優勝の強豪校。今大会の優勝候補筆頭と試合をして勝てたとか、それはもう考えたら凄い達成感ですよね。本当に応援してくれた方々のおかげですよ」

 ーー序盤は今朝丸の速球を見極めるため、打席の前に立ち、変化球でカウントを取るようになってきてからは打席の後ろに立つ打者が多かった。選手からは「指示があった」と聞きました。

「その指示は僕じゃないです(笑)。自分たちで指示を出し合っていたんじゃないですか」

 ーー抽選で初戦の組み合わせが決まって以降、練習で打撃投手をマウンドの前から投げさせるなど、速球対策もしていた。

「それも選手が自分らでやっていたんだと思います。僕も『大社の今朝丸対策』という記事を見て、他のスタッフに『対策、やってたんですか?』と聞いたら、彼らも『いや、何も言ってないけど、自分らで考えてやったんじゃないか』と。今年の3年生はその辺り、凄く貪欲ですね。彼らが中3の時、大社は夏の県大会決勝でノーヒットノーランを食らっているんです。それを見て、入学してきた。もしかしたら、『甲子園まであと一歩』と思っていたのかもしれません。普段からみんなで知恵を出し合っているのでしょうね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景