マリナーズに「イチロー監督待望論」…本人は否定も話題性、親和性、能力値は十分

公開日: 更新日:

 日本のファンにも馴染み深いマリナーズが日本時間23日、スコット・サービス監督(57)の解任を発表。後任にはイチロー(現マリナーズ球団会長付特別アドバイザー)、佐々木主浩(現野球解説者)らがプレーした当時の正捕手ダン・ウィルソン氏が指名された。

 新指揮官の手腕はともかく、本拠地のシアトルでは早くもイチローの監督就任を望む声が上がっているという。

 ここ数年のマリナーズは球団ビジネスでの苦戦が囁かれ、緊縮財政下の昨オフはFA市場で大物選手を獲得せず、人件費を削減した。16年にそれまで筆頭オーナーだった米国任天堂が球団経営権を手放した上に、19年にはイチローが引退したことで、スポンサー収入が激減したといわれている。集客も伸び悩んでおり、コロナ禍以降は本拠地T-モバイル・パーク(4万7929人収容)の1試合あたりの平均観客動員数は3万人台に留まっている。

 現役時代は01年のデビューから10年連続200安打、04年にシーズン最多安打記録(262)を更新したイチロー。殿堂入り資格1年目の来年には、マリアーノ・リベラ(元ヤンキース)に次ぐ史上2人目の満票での選出が有力視され、選ばれれば日本人初の快挙。現役時代の実績が評価されて殿堂入りした元選手が監督を務めたケースはなく、さらに日本人初の監督就任となれば話題性は十分。現在、日本企業を中心に大谷翔平ドジャースに広告が一極集中する中、日本人メジャーリーガーのレジェンドであるイチローがチームを指揮すれば日系企業の協賛を得られる可能性もある、と期待されているのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝