著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

《たった1試合で決めるなんて不公平だ》大会批判したシェフラー自ら「年間王者」を証明した

公開日: 更新日:

 もっともな言い分です。

 米ツアー(PGA)の「年間王者」を決めるプレーオフシリーズ(PS)最終戦のツアー選手権は、ポイントランキング(以下ランキング)1位でスタートしたS・シェフラーが通算30アンダーで優勝。同3位からの逆転を狙った松山英樹は通算16アンダー9位でしたが、見応えのある試合でした。

 シェフラーはPS第1戦の前に、「たった1試合で年間王者を決めるなんて不公平だ」と、現在のプレーオフのあり方に苦言を呈しました。過去2年はランキング1位で最終戦を迎え、逆転負け。今季もマスターズなど6勝を挙げ、圧倒的な強さを見せました。パリ五輪はツアー競技ではないものの、ここでも金メダルを手にしました。そんなシェフラーが仮に最終戦を故障で欠場すればランキングは30位で終わったのです。

 逆に、PS第2戦を制したK・ブラッドリーのランキングは試合前はギリギリ50位。この試合が今季初勝利で、ここでの優勝により、ランキングは大きくジャンプアップし、4位で最終戦に進出。シェフラーとは4打差からのスタートでしたから、もしも逆転していれば2500万ドル(約36億円)の巨額ボーナスを受け取ったわけです。でも、ブラッドリーを「年間王者」と素直に認める選手はどれだけいたでしょうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か