大の里の大関昇進 今場所「11勝止まり」なら相撲協会どうする? 先場所はまさかの9勝止まり

公開日: 更新日:

 相撲で負けて、勝負に勝った。

 昨8日の大相撲9月場所初日、危うく黒星発進となるところだったのが、大関昇進を狙う関脇・大の里(24)だ。

 立ち合いで熱海富士の右下手を掴んで土俵際に追い詰めるも、土壇場で体を入れ替えられ、一転して窮地に。何とかはたき込んで勝利を手にしたものの、取組後は「相手のペースだった」と自ら認める“完敗”だった。

 大の里は直近2場所で計21勝。大関昇進の目安は「三役で3場所33勝」。今場所12勝でクリアするが、ネックになりそうなのが9勝止まりだった7月の先場所の成績だ。

 大関とりは1ケタ勝利の時点で出直し……というルールはないものの、心証が悪いのは確かだ。

「大関とりの3場所で1ケタ勝利を含めながら昇進した者は、平成以降で10人以上いる。ただ、3場所の真ん中が1ケタで昇進したのは曙と豪栄道(現武隈親方)のみ。曙は3場所目に優勝したので文句なし。豪栄道は12勝、8勝、12勝の計32勝だったが、長く関脇を務めた安定感が評価された。大の里も今場所12勝すれば昇進、10勝なら出直しが確実。問題は11勝で32勝止まりだった時でしょう」(角界OB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド