トライアウト消滅で危惧されるクビ選手の「ホームレス化」…受験経験のある球界OBが語ったリアルな声

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プロ人生に踏ん切りを付ける場がなくなる

 戦力外通告を受け、コーチやスタッフへの転身を打診されたり、他球団から声がかからない場合、現役を続けるか、引退をするか、日々、決断を迫られる。かつて戦力外通告を受け、トライアウトを経て引退を決断したパ球団の元選手がこう言う。

「トライアウトは自分にとっての『心の落としどころ』なんです。戦力外通告を受けても、クビになった実感はなかなか湧いてこないもの。まだまだ現役でやれる、という気持ちの方が強かったりもします。中にはスパっと引退する選手もいますが、指導者やスタッフで飯を食べられる野球人はごく一握り。戦力外通告を受けた後に、他球団から声がかからないということは、かなり厳しい立場にいることは分かっていても、現役を続けるか、引退するか、踏ん切りを付けるのはとても難しい。僕自身は、トライアウトを受けても、声がかからなければ引退しようと思って受験しました。それで声がかかれば万々歳ですけどね。どちらにせよ、最後の最後に、プロのユニホームを着てプレーすることは、とても大事なことだと思います」

 トライアウトが消滅すれば、この元選手のように、プロ野球人生に踏ん切りを付ける場がなくなることを意味する。

「トライアウトでは、全選手の携帯の電話番号がNPBや独立リーグなどの編成担当に配られる。NPB球団は選手の元同僚などを通じて電話番号を取得できるでしょうけど、独立リーグだとそうはいかないケースもある。球団と選手との接点が薄くなることも懸念されます」(前出の選手)

 トライアウトがなくなれば、新天地を見つけられないばかりか、心の整理もつかずに路頭に迷う選手が増えるかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 トライアウトに代わり、現役ドラフトの「年2回実施」が現実味を帯びている。いったいどういうことか。いま、球界で何が起きているのか。

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