佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

公開日: 更新日:

 複数の米メディアによれば、メジャー移籍を目指す佐々木朗希(23)が日本時間15日、ドジャースと2度目の面談を行ったという。

 面談には大谷(30)や山本(26)をはじめとする主力選手も同席したようだ。佐々木はすでにブルージェイズとパドレスの本拠地を訪れ、2度目の面談に加え、投球練習までしているから、交渉は大詰めに入ったとみるべきだろう。

 代理人のジョエル・ウルフ氏は、佐々木の獲得意思を示した20球団のうち「彼(佐々木)にロースター枠(メジャー)を確約したチームはない」と言った。

 ア・リーグのスカウトはこう言う。

「佐々木は日本での5年間、一度も規定投球回数に達していない。最多は2022年の129回3分の1です。大きな故障はないものの、コンディション不良で度々、戦列を離れています。完全試合や13者連続奪三振など、とんでもない投球をする一方、体力面も含めてまだまだひ弱。ポテンシャルはケタ外れでも、米国の素質ある大学生に毛が生えた程度というのが各球団の評価です。現時点で候補に残っている3球団は、いずれも40人枠がほぼ埋まっている状態。スプリングトレーニングで結果を出せばロースター入りするでしょうが、結果が伴わなければ開幕は3Aや2Aで迎えることになる」

 ウルフ氏が「彼がスプリングトレーニングで活躍することを願うしかない」と言うのも当然。さるロッテOBに言わせると、「佐々木自身もロースターを確約してもらっていないことを不安に思っている」そうだ。

 しかし、現在、移籍先の候補に残っている3球団がメジャーを確約しない裏には、別の思惑もあるという。

「佐々木をできるだけ長い期間、保有したいのです」と、前出のスカウトがこう続ける。

「メジャーリーガーがFA権を取得するには、通常6年かかる。年間172日以上、ロースターに登録されると1年に換算され、3年で年俸調停権、6年でFA権を取得できる。けれども、佐々木は体力面に不安を抱えているだけに、可能な限りマイナーと行き来させたりすることによって、6年目終了時にFA権を取得させないようにする魂胆なのです。つまり実働6年目以降も保有したい。体に少しでも不安があれば投げたがらない半面、体調が万全であれば勝つ確率の高い投手だけに、球団にとっては細く長く雇うのが得策ですから」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン