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権藤博野球評論家

1938年12月2日、佐賀県鳥栖市生まれ。鳥栖高からブリヂストンタイヤを経て61年に中日入り。1年目に35勝19敗、防御率1.70という驚異的な成績を挙げ、最多勝や沢村賞などタイトルを総ナメに。連投に連投を重ねる姿に「権藤、権藤、雨、権藤」の流行語が生まれた。68年に現役引退後は各球団の投手コーチを歴任。横浜で初の監督に就任した98年にはいきなりペナントを制し、38年ぶりの日本一に導いた。

三浦監督の手腕にかかるDeNA27年ぶりリーグVの絶対条件 先発投手はなんとでもなるが…

公開日: 更新日:
バウアー(C)日刊ゲンダイ

 2020年のサイ・ヤング賞投手、トレバー・バウアー(34)のDeNA復帰が決まった。

 23年3月に入団が決まった前回は、初登板が5月にずれ込みながら、19試合で10勝4敗、防御率2.76。自ら中4日登板を望み、それでいて1試合130球近くを投げて涼しい顔をしていた。

 メジャー投手のタフネスさを知らしめ、中6日で100球が当たり前になりつつある日本の投手運用に一石を投じた。当時は「中3日でも投げたい」と首脳陣に言っていたというから、今回もチームと日本球界にどんな刺激を与えてくれるか、楽しみではある。

 ただ、27年ぶりのリーグ制覇を目指すチームとしては、やはり欲しかったのは絶対的な抑え投手だと思う。実際、中日のライデル・マルティネスの獲得に動き、最終的にライバルの巨人にさらわれてしまった。

 DeNAは昨年、CSを勝ち抜いて日本シリーズを制したものの、レギュラーシーズンはセの3位。リーグ5位だったチーム防御率3.07の改善が27年ぶりVの絶対条件になるが、長く投手コーチを務めてきた私に言わせれば、先発投手はなんとか手当てができる。1週間に1度、試合を壊さずに5回か6回を投げさせるのは、いくらでもやり方はある。ベンチの“腕”の見せどころだが、 

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