著者のコラム一覧
春日良一五輪アナリスト

長野県出身。上智大学哲学科卒。1978年に日本体育協会に入る。89年に新生JOCに移り、IOC渉外担当に。90年長野五輪招致委員会に出向、招致活動に関わる。95年にJOCを退職。スポーツコンサルティング会社を設立し、代表に。98年から五輪批評「スポーツ思考」(メルマガ)を主筆。https://genkina-atelier.com/sp/

1年生IOC委員が示す五輪ビジネスモデルの限界…パナソニック、トヨタなど日本企業も続々撤退へ

公開日: 更新日:

 それに気づいている候補者はいるか?

 渡辺はスポーツ外の人々にオリンピズムを伝えるスポーツの社会貢献を訴えている。

 コーはスポンサーとの協働関係強化やデジタルを駆使した若い世代の取り込みを主張している。

 五輪マーケティング創設者の子息であるサマランチすらも、その成功を認めながら今日的需要に応える進化を求める。

 最も具体的な展開が見えるのはエリアシュだ。「今やコンテンツ消費方法がテレビからストリーミングへ、ライブ中継からハイライト視聴へ、スポーツ観戦からストーリーテリングへ、従来モデルからユーチューバーや無料ストリーミングなどに移行している」としてYouTube、Netflix、Apple、Amazonなどのストリーミングサービスの門戸を開くと提言する。

 若者はテレビを見ない。パリ五輪コンテンツの視聴時間はYouTubeだけで400億時間に達した。単にロゴの可視性だけを売り物にするこれまでの五輪ビジネスモデルの限界を見ているのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  2. 2

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 3

    橋本環奈『天久鷹央の推理カルテ』コア視聴率も低迷…パワハラ報道前からあった"上げ底人気"疑惑

  4. 4

    趣里と三山凌輝に結婚報道…“希代のワル”羽賀研二を彷彿とさせる男の登場に水谷豊どうする?

  5. 5

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  1. 6

    ベッキー不倫騒動が教訓 LINEはこうして筒抜けになる

  2. 7

    自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青

  3. 8

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  4. 9

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  5. 10

    嵐「解散ビジネス」で荒稼ぎの皮算用…総売り上げは500億に? 2026年5月に活動終了