西武・西口監督が明かす「歴史的貧打線」の原因、チーム再建、意気込み、期待

公開日: 更新日:

西口文也(西武/監督/52歳)

最下位からの巻き返しとなるか(C)日刊ゲンダイ

 今季から西武の指揮を執るのが西口文也新監督だ。西武一筋21年で、通算182勝を積み上げたエース右腕。2017年に二軍投手コーチに就任すると、一軍投手コーチ、二軍監督を歴任した。49勝91敗3分けで優勝したソフトバンクに42ゲーム差をつけられた屈辱から、どうチームを立て直すのか。

  ◇  ◇  ◇

 ──監督就任の打診があった時の心境はどうでしたか?

「そこは率直に光栄だなと感じました。やり甲斐があるかな、という思いもありましたね」

 ──西武はほんの数年前は強打の「山賊打線」でしたが、昨季はチーム打率.212。リーグ史上ワーストの貧打でした。

「年々主力野手が抜けていって……昨年で言えば、長打力がなかったのが顕著に出ました(60本塁打はリーグ最下位)。突出したレギュラーがなかなか現れなかったことも響きましたね」

 ──西武は若手育成に定評があると言われていましたが……。

「投手は今のところ、問題ない。打つ方がちょっと、伸び悩んでいる選手が多いかな」

 ──その原因は。

「選手も一生懸命やっていますけど、やはり結果が出ないことが一番の要因だと思います。『自分が打たなければ』と、結果欲しさが(打撃に)出すぎているように思います。それが力みにつながってしまう。レギュラーの隙間で若手がのびのび打つなら……ですよね。とにかく、昨季は打てなかったことが全てです」

 ──貧打解消のため取り組んでいることは。

「そこは鳥越ヘッドコーチや、仁志野手チーフ兼打撃コーチがしっかり考えてくれていると思います。僕はバッティングのことはなかなかわからないので」

 ──鳥越ヘッドについては、監督も「選手に厳しく接してくれる」と話していたように期待も大きい。

「常に目を光らせて、厳しく選手を見てくれている。活を入れるじゃありませんが、いいところでしっかりと、ポイントポイントで声を出して、言うべきことを言ってくれています」

 ──オフには外崎の三塁コンバートに、同じく三塁が本職の佐藤龍が「外崎さんとはポジション争いをしたくない。外野に行く」と発言するなど、なれ合いを思わせるような発言もありましたが……。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り668文字/全文1,612文字)

メルマガ会員
0円/月(税込)
今なら無料で日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事と競馬記事をそれぞれ3本試し読みできます!
オススメ!
プレミアム
2200円/月(税込)
日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事読み放題。最新の紙面をビューアーで閲覧可。競馬出走表も予想も全部読める。会員限定オンライン講座見放題。会員限定のプレゼントも。
スタンダード
780円/月(税込)
日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事が月50本まで読める。
新聞郵送セット割
3550円/月(税込)
プレミアムプランのサービスに加えて新聞も郵送で後日お手元へ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  2. 2

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  3. 3

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  4. 4

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  5. 5

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  1. 6

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の立場を左右する? サイ・ヤング賞左腕が復帰へいよいよ秒読み

  3. 8

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  4. 9

    なぜこのタイミング?巨人オコエ瑠偉、増田大輝だけが「実名報道」されたワケ…違法オンカジ騒動で書類送検

  5. 10

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  3. 3

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  5. 5

    加賀まりこ「鈴さん」人気沸騰中!小泉今日子と《そっくり》の母親役でフジ月9“夢の共演”を待望する声

  1. 6

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 7

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  3. 8

    永野芽郁「文春砲第2弾」で窮地…生き残る道は“悪女への路線変更”か?

  4. 9

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  5. 10

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった