大谷が危ない?ドジャースの“貪欲”経営戦略が招くシワ寄せ…すでに投手調整はペースダウン

公開日: 更新日:

 ドジャースとカブスによる東京での開幕シリーズに出場する大谷翔平(30)らの来日フィーバーに沸く中、ド軍は13日、超厳戒体制を敷いた。

 ド軍のチャーター機はこの日の午後3時ごろ、羽田空港に到着。到着ロビーには500人規模のファンが大集結した。

【写真】この記事の関連写真を見る(18枚)

 大谷は、開幕1、2戦目に先発予定の山本由伸(26)、佐々木朗希(23)との3ショット写真に納まるなど、表情は明るかったが、ド軍はこの日、羽田到着からその後の練習に至るまで、すべての報道陣をシャットアウト。動向は球団や選手らの公式SNSを通じてしか知ることができないという、異例の一日となった。

 そのド軍は今回の東京遠征で巨額の収益を手にするといわれている。一塁手のフリーマンは来日直前、「(昨年開幕戦を行った)韓国より10倍すごいだろうね。俺たちの予想を吹き飛ばしそうなエキサイティングなものになると思う」と話していたが、関係者によれば、「収益も韓国開幕時の比ではない」という。

 昨年の韓国開催の際には、地元メディアの毎日経済新聞(電子版)がチケット販売で約200億ウオン(約22億8000万円=当時レート)、経済効果は2000億ウオン(約228億円=同)に達すると報じた。

 今回は大谷の母国開催であり、ド軍には山本と佐々木、カ軍にも今永と鈴木という日本人選手がいる。試合会場の収容人数も韓国・高尺スカイドームの約1.6万人に対して、東京ドームは最大4万人以上の動員数を誇る。

 今回、巨人、阪神とのオープン戦を含めて計6試合行われ、最高15万円の高額の座席などもすべて完売。しかも、14日の公式練習も大人2000円、子供1000円の有料開催となり、チケットは大争奪戦に発展した。

■計4試合で24億円

 過去に数々の経済効果を発表している関大名誉教授の宮本勝浩氏(理論経済学)は、東京シリーズの経済効果についてこう言う。

「本拠地の観客動員が4万人以上の巨人、阪神の公式戦で満員になった場合、その直接効果は3億円に達するといわれています。今回の東京シリーズは座席は高額ながら完売しており、グッズも多種多様。そのうえ、もし大谷選手が本塁打を打とうものなら、そのボールはかなりの価値を帯び、100万ドル(約1億5000万円)の値がついても不思議ではない。そういうことも含めるとなかなか計算しづらい面はありますが、少なくとも巨人、阪神戦の2倍以上の経済効果を生むのではないか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  5. 5

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  1. 6

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 7

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  3. 8

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  1. 6

    フジテレビ「不適切会合」出席の福山雅治が連発した下ネタとそのルーツ…引退した中居正広氏とは“同根”

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    清原果耶は“格上げ女優”の本領発揮ならず…「初恋DOGs」で浮き彫りになったミスキャスト

  4. 9

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  5. 10

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます