ドジャース大谷「二刀流」継続への執念…投手をやりたいからこそ打って走るしかない

公開日: 更新日:

 大谷翔平(30=ドジャース)が打って走ってチームの連敗を阻止、自己最長となる14試合連続出塁をマークした。

 日本時間10日のナショナルズ戦。5-5の七回1死走者なしで迎えた4打席目は二塁への内野安打。続くベッツの2球目だった。大谷は今季3個目の盗塁に成功すると、2死からの適時打で決勝のホームを踏んだ。この日は4打数2安打、1盗塁。チームの連敗を3で止める値千金の盗塁だった。

 大谷は5日前のフィリーズ戦で盗塁を失敗したばかり。3点ビハインドの八回2死一、三塁で打者・ベッツ、一塁走者・大谷の場面。本塁打が出れば同点のチャンスでの盗塁死とあって、試合後のロバーツ監督は苦言を呈した。

「(捕手の)リアルミュートは最高の送球をするひとりだ。3点負けていて、打席にはムーキー(ベッツ)。盗塁するなら、確実にセーフにならないといけない」

 そうやって指揮官に盗塁死をとがめられた数日後にもかかわらず、同点で打者・ベッツという確実にセーフにならないといけない状況で再び走ったのだ。

「二刀流を継続するためにも、大谷は打って走って打者としてチームを牽引しなければならない事情がある」と、特派員のひとりがこう続ける。

「首脳陣が評価しているのは打者としての大谷です。32日ぶりにブルペン投球を再開して以降の9試合は34打数9安打(打率.265)といまひとつ精彩を欠いた。投手としての調整を始めたことによって打撃がおろそかになったと判断されたら、再びブルペン投球を棚上げされかねない。投手としての調整を滞りなく続けるためには、たとえ負担になっても打者として結果を出し続けるしかない。打って走るしかないのです」

 この日の内野安打からの盗塁は、大谷の投手を続けたい意欲の表れというのだ。

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