打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

公開日: 更新日:

 巨人坂本勇人(36)が迷路に迷い込んでいる。

 16日、ジャイアンツ球場の二軍残留練習に合流。フリー打撃などで汗を流した。今季は11試合に出場して打率.129。15日に登録を抹消された際、阿部監督は「数字を見れば仕方ない。本人と話し合った上でファームに行かせた」と説明。打撃不振では昨年6月以来となる二軍調整となった坂本はこの日、「まだ明確に何をしたらいいか分かってないから二軍に来ている。自分の引き出しだけでは(復調の糸口は)何も見つかってない」と悩める胸中を明かした。

 巨人、広島で打撃コーチを務め、計6年間にわたって坂本を指導した内田順三氏がこう解説する。

「苦しんでいるのは昨年から。通算2419安打の大打者だが、36歳という年齢もある。全盛期とは体のキレが変わり、ポイントがズレ、タイミングが合っていない。ただ、三塁の守備では足は動いている。肉体的にはまだやれるということだが、今は強引さが目立っている。トップの位置から、自分のポイントにバットを振り下ろしたいのに、反動が大きく、ムダな動きがあることで差し込まれている。打者は詰まるのを嫌がるため、無意識のうちに反動をつけてポイントを前に置くようになる。これで打撃が狂うことがあるのですが、今の坂本がまさにそうなっています」

 坂本も打席でバットを短く持ったり、タイミングの取り方を変えてみたり、試行錯誤していたが、一体何をすればいいのかーー。内田氏が続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘