女子プロゴルファー 初Vから「ポンポン勝てる選手」と「それっきりの選手」の決定的な違いとは?
佐久間や西郷のように、1つ勝つと、すぐに2勝目、3勝目と順調にいく選手もいれば、初優勝で涙し、消えていく選手もいる。「実力の違い」と言えばそれまでだが、ツアープロを指導するメンタルトレーナーの児玉光雄氏(追手門学院大特別顧問)がこう語る。
「初優勝から短期間で複数回勝てる選手というのは、勝ったときのショットやパットのイメージが鮮明に残り、『あの時はこうだった』というメンタルの状態まで覚えているものです。1つ勝てば自信も生まれるし、その時のイメージを思い出せば、『今回も勝てる』という気持ちになる。逆に、2勝目が遠い選手は、『あの試合に勝ったのはたまたまで、運がよかっただけ』と思い込んでいるケースが多い。確かにゴルフは運がスコアを左右する競技ですが、勝ちは勝ちです。自分が1番になったのですから、自信をもつべきです。アマチュアも同じで、いつも100前後のスコアの人が、初めて80台が出たなら、その時のショットやパットのイメージを覚えておく。『あれはマグレ』といって自分で自分を軽視しないことです」
今季はまだ21試合も残っている。佐久間はあと2つ、3ついけるのではないか。