“お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?
メジャーではチームの主力になりそうな若手有望株のデビューをあえて遅らせ、実働7年目終了時まで保有権をキープするケースがある。こういった囲い込みを防ぐ目的で、例えば新人王投票で2位以上になった選手は登録日数にかかわらず1年に換算するなどの規定があるにはある。
■ドジャースは手段を選ばない球団
しかし、そこはドジャースのことだ。カネも人気もあって、12年連続でプレーオフに進出中。強さも備えた球団が、年俸の後払いを連発してスター選手をかき集め、佐々木や山本由伸(26)獲得の際にはタンパリング疑惑も浮上した。勝つためには手段を選ばない球団だけに、囲い込み防止ルールの網の目をくぐり抜けるくらい、屁でもないのではないか。
まして佐々木は、シーズンを通して稼働した経験がない。日本にいたときの方が体力があったとみるロバーツ監督は「8月下旬に戻ってくることを期待している」としながら、「彼がいつ復帰するかは分からない」とも話している。ドジャースは7年目以降も佐々木を保有することに、かなりの勝算をもっているに違いない。