“お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?
6月30日に放送された「ABEMA」の独占インタビュー企画で、ロバーツ監督は佐々木の現状に言及。「いまは調子が良いようです。患部に痛みを取るための注射をして状態を確認、毎日、会話もしている」と説明すると、こう続けた。
「いまは以前ほどの体力がないように見える。WBC(2023年3月)で投げていたときの方が体力があった印象だ」「リハビリをしなければならないから、おそらくマイナーに行くでしょう」
メジャーの40人枠に入れたままマイナーでリハビリをするのか、それとも40人枠から外すのかはともかく、指揮官は患部を完治させるどころか、体を鍛え直す必要があるとまで言っているのだ。遅かれ早かれ佐々木のマイナー落ちは確実ではないか。
■7年目以降も保有の魂胆
「ドジャースには、もくろみがある。佐々木をできるだけ長く、保有したいのですよ。体力面を含めて未完成の投手だけになおさらでしょう」と、特派員のひとりがこう続ける。
「メジャーリーガーがFA権を取得するのには、通常6年かかる。年間172日以上、ロースターに登録されると1年に換算され、3年で年俸調停権、6年でFA権を得られる。けれども、佐々木は右肩に加えて体力面にも不安を抱えているだけに、可能な限りマイナーと行き来させることによって、6年目終了時にFA権を取得させないようにするつもりなのです。つまり7年目以降も保有したい。少しでも体に不安があれば投げたがらない半面、右肩も含めて状態が万全であれば、素晴らしいピッチングをするというのが球団の評価ですから。中でも回転数が極端に少なく、落差の大きなフォークがかなりの武器になることは実証済み。球団にとっては細く長く使うのが得策なのです」