ダルビッシュが今季メジャー初登板、復帰へ第一歩刻むも…来春WBC出場は一縷の望み

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23年大会の過酷調整

「ダルは23年大会で、代表選手や首脳陣とのコミュニケーションを重視し、合宿から参加した。しかし、メジャー選手は主催者から合宿期間中の練習試合出場を禁止され、試合に出場できたのは大会初戦(3月9日)の直前の6日、7日の強化試合から。実戦形式の登板は宮崎合宿中と、中日との壮行試合期間中の2度のシート打撃のみ。10日の韓国戦にぶっつけで先発せざるを得なくなるなど、過酷な調整を強いられただけに、なおさらです」(代表関係者)

 23年大会で侍ジャパンを率いた栗山監督も大会後にこう言っていた。

「普通に考えると、あの球数で試合に出すことはあり得ない。一切試合に出られず、調整がきかなくて調子が上がらない状況だったのは間違いない。ダルごめんなって謝りましたが、今の形だと米国に行っている選手が参加しにくくなる。もしくはギリギリまで向こうで試合に出て一発勝負で集まる形しかなくなる」

 この日、ダルが復帰の第一歩を刻んだのはプラス材料とはいえ、日本時間9日に全日程が発表された来春WBCに参戦するためには、多くのハードルをクリアする必要がある。ダルの出場可否は侍ジャパンの成績に直結する可能性が高いが、井端監督としては一縷の望みにかけるしかない。

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