立浪和義の「白米禁止令」は星野仙一イズムの継承だろう…かつては自身も大目玉を食らっていた
1度目の星野監督時代(1987~91年)、春季キャンプ期間中は白米禁止。炭水化物はサンドイッチだけで、うどんやそばさえなかった。
俺は現役時代、試合前や試合中にバクバク食べることはなかった。満腹になると体が重くなってパフォーマンスが下がる感覚があったから。とはいえ、お腹がすいて集中力がなくなったら意味がない。楽天にいたころは、ベンチ裏に小さいおにぎり、バナナ、スープが置いてあり、イニングの合間につまんだこともある。食べるタイミングや量は人それぞれだけど、何でもやりすぎは良くない。
星野監督時代はシーズン中も「炭酸禁止」「試合前の白米禁止」という決まりがあった。
もともとオーバーウエートを嫌うタイプで、体重管理には厳しかった。96年に2度目の監督として復帰した際、俺は早速、その標的にされて……。その時の話はまた改めてさせてもらう。
グラウンド外の行動も厳しく制限した。パチンコホールや映画館など人が密集する場所へは出入り禁止。一軍に定着していない若手は遠征先で外出することさえ認められなかった。今思えば、数えきれないほどの禁止事項があったが、それぞれきちんとした理由があった。