岡野雅行さん(1)初心者の頃、パー5でワンオンしたことが。「どこ行っちゃった」と探したら…
                        
 そんな頃、パー5でワンオンしたことがありました。「一応、真っすぐ飛んだよね? どこ行っちゃったんだろう」なんて言いながら歩いていったんですが、どこまで行ってもボールがない。そのうち「おい、グリーンに乗ってるよ!」と言われて、行ってみると確かに僕のボールでした。
 偶然の産物ですよ。打ち下ろしだったし、カート道路に跳ねたとか、うまい具合に傾斜でバウンドしたとか、そういう条件が重なってのものだと思いますが、自分でもビックリしました。
「サッカー選手は体幹が強いから飛ぶんだ」
 この連載で川淵三郎さん(元Jリーグチェアマン)がそうおっしゃっていたそうですが、ロングボールを蹴るときなどは、踏ん張りが必要ですから、確かにそれは言えますね。城(彰二=元日本代表)と回ったときは驚きました。ドライバーは余裕で300ヤードを超えますからね。ビックリです。
 ゴルフでも踏ん張りがすごく大事だといいますよね。皆さんいろいろ僕に教えてくれて、「踏ん張ったらいいんだよ」って言われた通りの感じでやると、確かに当たるようになる。でも、「ゴルフはストイックにやっても仕方ない」っていうのが僕の考え方。これまで、何十年もゴルフをやってきて、いろんな人と回りました。その中にはイヤな人もいて、それが原因でやめる人もいるじゃないですか。某テレビ局のプロデューサーも「ゴルフなんてやりたくない。嫌な思い出しかない」とクラブをおいていたそうですが、「とにかくやりましょうよ」と誘ったら、もう今、めっちゃハマってるんですよ(笑)。
 ゴルフは楽しく。それでいいんだと思います。次回は、ここからゴルフにハマった、という鳥取時代のお話を。お楽しみに!
 =この項つづく
(取材・構成=日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川朗)                    

                                        


















