巨人の正捕手争い完全決着へ…「岸田>甲斐」はデータでもハッキリ、阿部監督の起用法に変化も
波紋を広げていた甲斐の獲得
昨年88試合に出場した岸田はリーグトップの盗塁阻止率.475をマーク。強肩と強気なリード、意外性のある打撃で事実上、正捕手の座を射止めたはずだった。が、オフに5年15億円の破格契約でソフトバンクから甲斐拓也(32)がFA移籍。“扇の要”を追われることになった。
「今さらですが、成長著しい岸田を潰しかねない甲斐の獲得には、球団内にも異論があった。ここまでスタメンマスクは、甲斐の59試合に対し、岸田は30試合。5月までは甲斐43試合、岸田7試合と一方的でしたが、6月以降は甲斐16試合、岸田23試合とスタメン起用数は逆転している。出場機会が減った岸田がそれでも腐らず、少ないチャンスで確実に仕事をすることで、阿部監督の甲斐偏重起用を変えさせた。チーム低迷の責任をすべて甲斐に背負わせるのは酷ですが、攻守に精彩を欠いているのは事実。投手陣からの信頼も得ている岸田を優先起用するべきです」(巨人OB)
2人のスタメン出場時の勝敗を見ると、甲斐の27勝31敗1分けに対し、岸田は17勝11敗2分け。もう結果は出ている。
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さらに言えばエース戸郷の不振の原因は甲斐にあったと見る向きもある。チーム内からは「リズムが悪くなった。持ち味を引き出せていない」といった声まで聞こえたほどだ。いったいどういうことか。巨人で何が起きているのか。
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