桑田真澄が「KKドラフト」3日後に早大受験で上京→土壇場で“翻意”の裏側

公開日: 更新日:

 当時、私は1年生。ドラフト後から、寮の周りには常に報道陣が集まっていた。ドラフトの結果にはみな衝撃を受けたものの、寮で同級生とその話を口にするような雰囲気じゃない。もちろん、先輩方にも聞けない。毎朝、寮には一般紙とスポーツ紙が10紙ほど届く。それを、まとめてとじるのが1年生の大事な仕事のひとつだった。

ドラフトの日に清原さんがお母さんと大声をあげて泣いたこと、中村監督が何度も「プロ入りは大学を卒業してからでも遅くない」と桑田さんに早大進学を説得したこと、日に日に桑田さんの気持ちが揺れ動いていること……すべて、新聞をとじるふりをして目を皿のようにして読んだ記事から知った。

巨人と桑田の両親、あるいは、桑田本人との間になにがあったのか、なかったのか、私には分からない。教え子が39人もプロに進んだけど、桑田のときだけでなく、プロとの接触は一切避けてきたからね。会うのは、ドラフト後の指名の挨拶を受けるときだけ。『あとは選手の両親と話をしてください』と言うのが私の決まり文句だった。

ただ、あのドラフトで言えるのは、巨人が桑田を指名さえしなければ、誰も傷つかなかったということ。純粋な高校生を巻き込んだ『大人』に罪があるだけで、他の誰にも罪はないと思う」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    活動終了「嵐」メンバー「消える人」と「生き残る人」…“一番先行きが厳しい”のは?

  2. 2

    Netflixで話題「古畑任三郎」 伝説の神回《動機の鑑定》に描かれる古美術界のリアリティーに迫る

  3. 3

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  4. 4

    メジャー屈指の不人気球団が佐々木麟太郎を指名…“銭ゲバ”マーリンズの黒歴史

  5. 5

    ビートルズよりもストーンズよりもすごいバンド、ラトルズ!

  1. 6

    女性を巡る愛憎より友情が勝った永遠のバディー

  2. 7

    “スジ悪”すぎる副首都法案のボロが露呈…国会審議で維新の「大阪ありき」に集中砲火

  3. 8

    48年ぶり映画出演の由美かおるさんが語る 人生が変わった瞬間「11PM」「水戸黄門」エピソード

  4. 9

    はつらつプレーで4人に音楽の喜びを取り戻させた陰のMVP

  5. 10

    木原稔官房長官「国会会期延長必要ない」が波紋呼び修正…失言連発で“調整役”として機能せず