阪神は「横浜銀行」サマサマ…貯金に加え“不良債権”回収まで、DeNAに頭上がらず
こんなにありがたい「ライバル球団」は他にない。
昨27日の試合前練習で、DeNAの藤浪晋太郎(31)が古巣の阪神ナインと旧交を温めた。藤川監督ら首脳陣と握手を交わすと、かつての同僚や先輩とも笑顔で談笑。約1時間、たっぷりと時間をかけて挨拶回りを行った。
藤浪は2022年オフ、ポスティングでメジャー移籍。1年目の23年はアスレチックスとオリオールズ2球団で、計64試合に登板したものの、メッツに移籍した昨年は1年通してマイナー暮らし。今季もマリナーズでメジャー昇格できず、7月にDeNAで日本球界復帰を果たした。
「阪神にすれば、DeNAサマサマですよ」と、球団OBがこう話す。
「阪神にとって、藤浪は功労者のひとり。どこも獲得に乗り出す球団がなかった場合は、救いの手を差し伸べる用意はあったそうです。ただ、阪神は投手陣が充実しており、今季はマイナーでも防御率5.79の藤浪を獲得したところで使い道はなかった。そんな藤浪をDeNAが獲得してくれたのだから、阪神は安堵したはず。しかも年俸5000万円と破格の契約。藤浪は今季の活躍次第では来季、メジャーに再挑戦する意思があり、今季終了後には自由契約になる異例の条件もつけたともっぱらです。仮に阪神が藤浪を獲得していたら、そこまで譲歩できていたかどうか……」