理由はもちろん星野監督…一軍昇格の知らせに「うわ、最悪だ」が先立った
一軍から声がかかったのはプロ3年目を迎えた89年。9月7日の広島戦でようやくベンチ入りを果たした。
いざ一軍に上がると観客の数や熱気に緊張したり、二軍に戻るとお客さんの少なさに「燃えねえなあ」とガッカリしたり、ないものねだりみたいなのは常にあった気がする。
でも、一軍昇格の知らせに「うれしい」という感情はまったくなかった。
二軍のマネジャーから「明日から一軍だって。頑張ってこいよ」と言われても、「よし、活躍してやるぞ」とはならず、むしろ「うわ、一軍だよ。最悪だ」という感情が先に立った。
理由はもちろん、星野仙一監督の存在だ。シーズン中、一軍に上がったことはなくとも、87年秋に経験した地獄の浜松キャンプでその恐ろしさは痛感していたし、試合中にカミナリが落ちることは、先輩たちから十分すぎるほど聞かされていたからだ。
一軍に行けば、予想通りルールや規則が多く、気が休まる日はなかった。二軍時代は練習がきつくて疲れ果てているのに、デーゲームだから朝が早いのがツラかった。