大谷翔平が「三刀流」でカラダが悲鳴を上げる日…投打+外野守備なら故障リスクもハネ上がる
汗だくで青息吐息…試合中に居眠りも
大谷はエンゼルス時代の2021年、当時のマドン監督の意向で外野を守った経験がある。左翼で1試合(1イニング)、右翼で6試合(7回3分の1イニング)守備に就いた。
ドジャース移籍が決まった23年オフ、ロバーツ監督は2度目の右肘手術明けの大谷の起用法に関して「ポジションはDHだ。『9月にボールを投げられるようなら、左翼から投げてもらえるか』という話は本人にした。彼は『腕に問題がなければ大丈夫』と言っていた」と話している。実際、昨年のシーズン中には何度か、外野の守備練習をしている。
とはいえ、ひとつのミスが命取りになる短期決戦のプレーオフで守備に就くとなれば、本格的な外野の守備練習が必要になる。打席に立ちながらの抑え起用にしても、23年のWBCで経験があるとはいえ、ぶっつけ本番というわけにいかない。そのための調整があるし、こちらも経験を積む必要が生じる。
投手と打者を兼ねる大谷の負担、依存度はただでさえデカい。
この日の大谷は「1番投手」で出場。初回を投げ終えた後、ダッシュでベンチへ。直後に打席に立つ準備のためだ。五回終了後、ロバーツ監督から六回もいけるかと聞かれた大谷は「いける」と即答したというが、テレビで大写しになったマウンド上の表情は汗だくでまさに青息吐息。これまで二刀流の負担からけいれんが生じたり、足がつったりすることは珍しくない。今季は試合中に居眠りをしたこともあったくらいだ。
投手と打者を兼務する大谷は試合前も投打のミーティングに参加。練習に加えてトレーニングやリカバリーなどで多忙を極め、ドジャースナインは「ロッカールームでくつろいでいるショウヘイは見たことがない。とにかく忙しくしているよ」と話している。
そんな大谷が守備にも就く三刀流にチャレンジするようなら、とてつもなく大きな負荷がかかるのは確実。本人はヤル気満々でも、これ以上、負担が増すようならケガのリスクもハネ上がることになる。
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ドジャースといえば、ここまで期待を裏切り続けている佐々木だが、実は海を渡る前から国内では批判の声が吹き荒れていた。プロ野球ファンの作家も実名で《ワガママ小僧と言われても仕方がない》とバッサリ斬っていたほどだ。あの時、いったい何が起きていたのか。振り返れば、当時のプロ野球ファンの感情が鮮やかによみがえる。
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