阪神の今秋ドラフト戦略は高校生か? 近年の指名選手は即戦力ずらり、高卒育成が課題に
5日の広島戦に勝ち、2年ぶりのリーグ優勝が目前に迫る阪神。
打線は1番の近本を筆頭に、中野、森下、佐藤輝、大山…と生え抜きがズラリ。投手も才木、村上の左右エースに、抑えの石井ら自前の選手が活躍している。ドラフトと育成が両輪となり、2019年から7年連続Aクラスの常勝軍団を構築している。
そんな阪神で影が薄いのが、高卒選手だ。
16年3位の才木(須磨翔風)、19年3位の及川(横浜)が活躍している一方、19年の西純矢(創志学園)、21年の森木大智(高知)の両ドラ1右腕は揃って、二軍暮らしが続いている。5日の試合のスタメンも高卒選手はゼロだった。コーチ経験がある球団OBが言う。
「阪神はセのライバル5球団と比べて高卒選手の育成が課題といえる。外部補強に頼らないチーム作りを目指したこともあって、近年は即戦力の大卒、社会人の指名が増加。独立リーグ出身選手の発掘にも力を入れている。石井、湯浅らの成功例もあり、昨年のドラフトでは育成を含めた9人中5人が独立リーグ出身でした」