日本ハム“私怨”渦巻くファイナルステージ…「流出組KO」&CS突破でソフトバンク超えを証明できるのか
新庄監督は上沢について「育て方を間違ったのかな」と
有原は21、22年にレンジャーズでプレー。計15試合で3勝7敗、防御率7.57と通用せず、上沢も昨季はレッドソックスで2試合に投げただけでお払い箱となり、1年で帰国した。
いずれも日本ハム時代は複数年契約を結んだことはなく、渡米前年の年俸も有原が1億4500万円、上沢は1億7000万円。メジャーで実績を作っての日本球界復帰ならまだしも、年俸が高騰するのは非常識だ、というわけだ。
「自由競争だからどっちが正しくてどっちが悪いというわけではないが、日本ハムのフロントは『そんなオファーをする方もする方だし、受ける方も受ける方』と憤慨していたと聞いている。特に1年でメジャーに見切りをつけた上沢については、新庄監督も『2年間、彼と一緒にやって、ああいう決断をして、ちょっと育て方を間違ったのかな』と辛辣にコキ下ろし、『福岡のファンは心から喜べるのかな』とまで言っていた。選手はともかく、球団も思いは同じ。有原と上沢をKOし、その上でソフトバンクに勝った時こそ、『ウチのやり方は正しかったと証明できる』と意気込んでいます」(同)
今季、日本ハムは有原に対して4試合で2勝2敗と、決着はついていない。上沢には1試合で1勝したものの、7回3失点でクオリティスタートを許しており、こちらもKOには至っていない。
カネで補強を繰り返すソフトバンクに対し、費用を抑えながら育成力で勝負する日本ハム。実際に戦う選手はともかく、フロントや指揮官の私怨渦巻くシリーズとなりそうだ。
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ところで、日本ハムはこれまでポストシーズンを含めた全試合を消化しない限りは監督人事を発表しない方針を貫いてきた。にもかかわらず、今回に限ってはCS目前に異例の続投発表である。いったいなぜか。そのメリットとは。
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