【捕手】坂本誠志郎はベンチスタートでも試合に出ているかのように分析、研究していた
一方、スタメン機会激減の梅野は…
──昨季までは「困ったら外」という配球もありましたが、今季は岡田彰布前監督(オーナー付顧問)も「今は困ったら内角直球」「そこに投げ切れる投手陣がいた」などと、リードの進化を指摘しています。
「僕は1999年から2001年まで野村克也監督の下でスコアラーをやらせてもらい、さまざまなことを学びました。野村監督の時代は『困ったら原点』で、外角低めを徹底する考え方があった。直球を2球続けたら、次は変化球であったり。誠志郎にしても、今の捕手は考え方が変わってきました。例えば、同点の九回裏にホームラン打者と相対すれば、本塁打は絶対にダメ。そういう打者に内角真っすぐを行ったりする。そんな配球をする捕手がいれば、野村監督は『あいつは天才かバカかどっちかや』とつぶやいていました(笑)」
──一方で今季はスタメンの機会が減った梅野はどうでしょうか?
「ミーティングも結構早く来て、先発投手とも熱心に話をして、試合に臨んでいました。タイガースは試合前、バッテリーで綿密に確認事項などを話し合っています。隆(梅野)はどちらかというと強気型といえると思います。弱気な投手は強気に攻めることがあってもいい。投手の性格によって、合わせていっていいのではないかとは思いますね。これはあくまで想像ですが、隆のことですから、試合に出ていないときでも、研究は怠っていないと思います」




















