亜大・斉藤汰直の60mキャッチボールは強く、低く、まっすぐに伸びる
投手に辛口の正村監督も太鼓判
今より少し低く、スリークオーターの角度から投げていた武庫荘総合高(兵庫)の頃から12球団注目の本格派だった斉藤投手。進学の道を選んで、「東都」の勝負魂に鍛えられ、「亜細亜」の伝統に鍛えられ、何より、自分で自分を鍛え抜いてきた4年間。
「あいつは、今の自分に何が必要かを自分で感じて、自分で考えながら練習できる。ウチはみんなすごく練習するチームですけど、その中でもいちばん練習するし、試合に直結した練習ができている。だから、実戦でも任せて安心なんですよ」
ご自身が投手出身のせいか、投手に対しては特に辛口の正村公弘監督がここまで褒める。
分業化が普通のことになりつつある今の野球界で、斉藤汰直、先発・完投しか似合わない、「エース」の称号しか似合わない……そんな矜持と支配感を漂わせながら、プロのマウンドにも立ちはだかるはずだ。
▽斉藤汰直(さいとう・たいち)2003年12月7日、兵庫県生まれ。武庫荘総合高から亜大。4年春に最速152キロをマーク。182センチ、84キロ。右投げ右打ち。