ゴルフに役立つ「孫氏の兵法」…近頃はクマも出現、“備え”の重要性が増している
「天候」はゴルフのスコアを左右する重要なファクターです。雨量によってはドライバーの飛距離は落ちるし、グリーンの止まり具合やスピードにも影響する。風も飛距離や方向性を狂わせます。天気の変わり目には、よく逆の風が吹くので、練習日にはいろんな番手で打っておくと、いざというとき焦らない。コース状態が大きく変わるようなら、クラブセッティングも考えなければなりません。
準備を念入りに行うのは、不安要素をなるべく消しておきたいこともあるのですが、初めてプレーするコースでは「準備」の重要度がより高くなります。
例えば、全英オープンに出場が決まった選手は、先輩たちの助言などからフェアウエーの硬さに対応するためウエッジやアイアンのバンスを削ります。私も経験しましたが、実際にプレーすると、その硬さに戸惑います。
「孫子」は言います。
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」とは、コース(彼)を知り、自分(己)の技術を認識して対処する。「天を知り地を知れば勝乃ち窮まらず」とは、気候とコースを知っていれば勝利は決まったようなものと、私は解釈しています。


















