今井達也も代理人も希望をペラペラ明かすのは「行きたいメジャー球団」への巧妙ラブコールだった

公開日: 更新日:

「一切、口を開かない」がセオリーだが…

 ポスティングにしてもFAにしても、海を渡った選手が、ここまで具体的な希望を話したケースは過去にない。同様にポスティングでメジャー挑戦する岡本和真(29=巨人)のように「どこでもうれしい」とか、希望球団については一切、口を開かないのが常。欲しいと手を挙げる球団が多ければ多いほど、金額はつり上がるもの。今井や代理人はなぜ、最初から競争相手を絞るようなことをしているのか。

「今井には是が非でも行きたい特定球団があるのですよ」と、放送関係者がこう続ける。

「最初からピンポイントで意中の球団と交渉すれば、足元を見られて買い叩かれてしまう。けれど『ドジャース以外にワールドシリーズ制覇を狙える強豪』『日本人選手がいない』『ビッグマーケット』と希望をある程度、絞り込むことによって、その球団に秋波を送れるうえ、他球団とのマネーゲームに持ち込めますからね。まして今オフの移籍市場は先発が不作を通り越して凶作。金満球団だけを土俵に上げて競わせることによって、正当な評価以上の金額を手にすることが期待できます」

 今井はあえて希望を明かしているし、それは代理人の戦略というのだ。

  ◇  ◇  ◇

 ところで西武にとって今井の放出には「厄介払い」の側面があるという。いったいどういうことか。球団周辺から「若手に悪影響を与えかねない」という声まで聞こえてくるほどの素行問題とは、いったいどのようなものなのか。

【もっと読む】西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」