川端順氏が高代延博さんを悼む…「陰のヘッドコーチ」のような存在で多くの名シーンを生んだ

公開日: 更新日:

 相手選手のクセを見つけるのも得意だった。広島・三村敏之監督の傍らで「次、外しましょう」などと進言。これがよく当たるため、「陰のヘッドコーチ」のような存在に。「川端よ、ウチの投手にこんなクセが出とるぞ」と教えられたこともある。

 私が引退後に投手コーチになってからは、一緒にベンチに入った。高代さんは移動日などによく監督とコーチ陣の飲み会を開催した。酒を飲むと陽気になる性格。歌もうまく、服を脱いでステージに上がり、石原裕次郎の「北の旅人」を歌い上げるのが定番だった。私はそんな高代さんを「コーチキャプテン」と呼んでいた。

 高代さんはこんなことも言っていた。

「データを集めるのは簡単や。それをどう生かすか。選手が実戦でどう生かせるかを考えるのがコーチの仕事なんや」

 2度の日本代表、NPB6球団、韓国1球団で31年間コーチを務め、現役時代を合わせ、計42年間もユニホームを着続けた。

 高代先輩、早すぎますよ。心よりお悔やみ申し上げます。(談)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー