試合序盤に「もう帰っていいよ」 巨人・原辰徳監督がFA入団1年目の村田修一にことさら厳しかった理由
秦真司氏による「間近に見た名将の真実」(第15回=2021)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。
当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。
今回はあの原辰徳氏について綴られた、秦真司氏による「間近に見た名将の真実」(第15回=2021)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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原辰徳監督は相手やグラウンド上だけでなく、自軍のベンチ内もよく観察している。見ているのは選手。チェックポイントは細部にわたる。ベンチに座っている姿勢、声の出し方、守備への就き方、それに目力も見ている。もちろん、戦う姿勢も重視する。投手にしても、打者にしても、逃げ腰になっているなとか、ちょっと遠慮しているなとか、弱気な姿勢は大嫌いだ。
これが顕著な出来事があった。2012年9月、FA入団1年目の村田修一を試合中に自宅に帰したことがある。
ヤクルト戦で村田は「5番・三塁」でスタメン出場していた。巨人は初回に2点を先制し、なお無死一、二塁の好機で三振。二回に回ってきた第2打席も三ゴロ併殺打に倒れると、原監督はその裏の守りから交代を命じた。すると、ベンチで村田にこう告げたのである。


















