前ロッテ監督・吉井理人氏がロッテを語る(上)「メジャーのようなチームを作りたかった」の真意

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「本当に結束したときはみなが同じ方向を向く」

 日本の野球って、言われたことを率先してできる選手がいいと思われてるじゃないですか。けれども、その選手に自由はないんですよ。枠にはまった、見せかけのチームワークというか、決められたチームワークの中で育ってきてるんで、そういう雰囲気になりづらいんです。

 でも、アメリカでは選手が自分のやりたいようにプレーして、そういう選手の集まりがひとつのチームになっている。目標ががっちり分かってるんで、それがチームワークになるんです。選手個々は自由で個性出しまくりなんですけど、緩いチームワーク、協調性の枠の中にはちゃんと入っているので、本当に結束したときはみなが同じ方向を向くし、向き方がハンパじゃなく強い。そういうチームをつくりたくて主体性を持ちなさい、自分の頭で考えて自分のやりたいように責任もって行動してくださいと選手には言ってたんです。自由奔放ながら、プレーオフを目指したときは盛り上がるチームをつくりたかった。うまくいかなかったですけどね。自己決定して動くのと、誰かが決めたことをやるのでは、野球をやるためのモチベーションが全然違ってきますから。

 コーチはその選手がどっちの方向にいくのが良いのかちゃんと見極めたうえで、選手がそれに気付くように指導するべきだと思う。選手がどうなりたいか分かっていないと、コーチは指導できない。たとえ間違った方向を向いていても、まずはやらせないと。実際にやってみて、本人が『アレ? オレ、違うな』と気付くようにもっていかないと。本当に何もわかっていない選手にはある程度、道をつけてあげて、やっているうちに自分で気づいて、やっぱりこっちにいきたいとなることもありますから。基本的には本人がやりたいように。やりたいことも分からない子にはとりあえず、こんなのもあるよと提案する必要がありますけどね。(談)

 =【中編】へつづく

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