「プロ野球界が見向きもしなかったアマ選手」をメジャーが獲得するワケ 

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アマ球界にも大化けしそうな原石はいる

「現時点でキズは多くても、化ける可能性はゼロではない。例えばモレチの契約金は、たった1万ドル(約158万円)。プロの育成選手の年俸(240万円)より安いのです。化ければ儲けものというくらいのつもりかもしれませんけど、メジャー球団のフロントやスカウトの事情もあるかもしれません。例えば昨年のドラフト前には、メジャー4、5球団が高校生の目玉と言われた石垣元気(現ロッテ)と面談しています。中にはアメリカから4、5人が代わる代わる来日して石垣をチェックしたチームもあって、球団内部で『国際部はカネの使い過ぎだ』と批判されたといいます。フロントはもちろん、球団と契約しているスカウトにしても、実際に選手を獲得してナンボですからね。選手を獲得するために実力以上の評価をしたスカウティングリポートをフロント幹部に送っているスカウトもいると聞きました。もちろんカブスやフィリーズの話ではありませんが」

 球団フロントやスカウトの“アリバイづくり”で日本のアマ選手が狙われているというのだが、「それだけじゃないでしょう。カブスもフィリーズも先を見据えているのですよ」と、ア・リーグのスカウトがこう続ける。

大谷翔平(31)や山本由伸(27=ともにドジャース)の活躍もあり、日本球界には大きな戦力になる選手がいることがいよいよハッキリした。プロ野球界はもちろん、アマ球界にも大化けしそうな原石はいる。日本企業の広告や日本人観光客を含め、商売上も日本は魅力的な市場なのです。これから日本のプロ野球選手や将来有望なアマチュア選手を獲得していくうえで、チーム内にひとりでも多くの日本人選手がいることは大きなメリットになる。日本における球団の認知度はアップするし、商売上のうまみも出てきますから」

 すでにドラフト1位クラスのアマ選手が日本のプロ野球を経ずに続々と海を渡り始めている。

 桐朋高(東京)の森井翔太郎(19)は昨年1月、アスレチックス入り。現在はマイナーで投手と野手を務め、大谷以来の二刀流を目指している。

 今年のドラ1候補の佐藤幻瑛(仙台大)は2月に米大学に編入、2027年のメジャードラフトを目指すプランだ。

 そんな中、阪神才木浩人(27)、巨人戸郷翔征(25)や大勢(26)はメジャー志向を公言しているし、今年のドラフト目玉候補で高校生の織田翔希(横浜)や末吉良丞(沖縄尚学)はメジャー球団も獲得を狙っている選手だ。彼らは戦力としてはもちろん、ビジネス面でのうまみもあるだけに、秋波を送るにあたってチームにひとりでも多くの日本人選手がいた方がプラス--少なくともメジャー球団はそんなふうにソロバンをはじいているようなのだ。

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