源田壮亮「国際試合の怖さです」前回WBC“骨折しながら強行出場”の舞台裏 今大会への覚悟を赤裸々に語る

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源田壮亮西武/内野手/32歳)】

 前回出場の2023年大会、予選ラウンド2戦目の韓国戦で右手小指を骨折するアクシデントに見舞われた。それでも2試合の欠場を経て、準々決勝ラウンド以降は全試合にスタメン出場。世界一奪還に貢献した、不屈の男を直撃した。

 ──前回は骨折をしながらも遊撃守備をこなし、バットでも12打数3安打2打点2盗塁、打率.250と活躍した。

「骨折はめちゃくちゃ痛かったですけど……。前回は最初に栗山英樹代表監督から先行発表のような形で、先にメンバー入りを発表していただいたんです。当時は知らない番号から電話がかかってきましたが、僕が電話に出られず、留守番電話が入っていた。それがまさかの栗山監督。電話を折り返したら、『(代表入り先行発表は)クリスマスプレゼントです』と、そんな感じで言われました。確かにちょうどクリスマスあたりの時期でしたね。そうした経緯があったから、骨折しても最後まで戦いたい、という思いが強かった」

 ──骨折は二塁走者だった際、牽制で帰塁した時のアクシデントだった。

「頭から二塁に滑り込んだら、目の前に(ベースカバーに入った相手野手の)足が落ちてきたんですよ。日本だとみんな優しいんです。とっさの牽制球でも、カバーに入る野手はちゃんとベースをまたいで、走路を空けてくれる。それがあの時はベースに指が届く寸前、相手の足がドン! って目の前に立ちふさがった。とてもじゃないですけど避けようがなく、指先がその足にぶつかった。これが国際試合ならではの怖さと言えば、怖さかもしれませんね」

 ──試合後に医者に行ったら、小指の骨折と判明した。

「医師がレントゲンの画像を見て、『あー……』なんて渋い顔をするわけですよ。それを見て、あ、終わったな、と。その場でゴリッと右手薬指と小指を固定された(笑)」

 ──その状態でプレーをしていたのですか?

「医師からは『薬指と小指をくっつけたままなら、ギリギリいいよ』と言われました。でも、日常生活はそれでよくても、プレーは無理。だから、固定を外しちゃったんです」

 ──さすがに小指は使えなかったが、残り4本の指でボールを投げていた。

「投げるたびに痛みが走っていたけど、なんかいけましたね(笑)。むしろ、痛いからこそ『どうやって投げようか』なんて考えてる余裕がありませんでした。『痛い! でも投げなきゃ!』って心境でした」

 ──城石内野守備走塁コーチらからは「休め」と言われたと。

「それでも最後まで戦いたかったので、(休養指令は)拒否しました。最終的に『数日で野球をちゃんとやれるところを見せてくれ』という話になったんです。その数日後というのが、予選ラウンドの最終日。メンバーの入れ替えができる日までにしっかりプレーができれば……という条件付きだったんです」

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