ドジャース大谷翔平が「二刀流」にこだわる本当の理由

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「うまくもなれないし、自分が納得しない」

「大谷は100マイル(約161キロ)の速球を投げるけど、制球があまり良くない。本来は二律背反といわれる球速と制球を、表裏一体と考えている。正しい体の使い方をすれば球速も上がるし、制球も良くなると。そうやって毎年、理想的なフォームを追求しているうえ、ピッチングをデザインするのが楽しくて仕方がない。浮力を上げて曲がり幅を減らすとか、曲がり幅を増やして浮力を下げるとか……そういった作業をメジャーではデザインするという言い方をするのですが、日頃のキャッチボールからあれこれ試している。とにかく投手としてのレベルアップが楽しみであると同時に、やり甲斐にもなっているのでしょう」

■打者初タイトルと同時に右肘を手術

 大谷は21年に46本塁打でタイトルを争い、23年には44本塁打で初のタイトルを獲得した。打者として頂点に立ちながら、23年9月には自身2度目の右肘靱帯修復手術を受けている。その理由について本人はNHKスペシャルでこう言っている。

「手術をしなくても93~94マイル(約150キロ)くらいだったら投げられる感覚だったが、100マイル(約161キロ)とか、それ以上の球速に耐えられるかといったら、たぶん耐えられなかったと思うので、手術の決断をした。自分が思い切りパフォーマンスを出せる感覚がないと、単純にうまくもなれないし、自分が納得しないので。ごまかしながら投げていても、恐らく面白くないだろうなと」

 手術をして1年間、投げられないハンディを背負っても、投手としてより「うまくなりたい」と強く思った。2度目の手術を乗り越えてまで投手にこだわったのは、まだ発展途上だし、現状に満足していないから。「思い切りパフォーマンスを出せる感覚」の中で、投手としてより高みを目指したいし、それでなければ「面白くない」と感じたのだ。

 昨年6月に投手として復帰したものの、昨シーズンはまだリハビリの位置付け。オフにトレーニングの制約がなく、思い切り腕が振れるようになった今季は投手としての成長が期待できそうだ。

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