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吉田賢フリーアナウンサー

1960年、広島県尾道市出身。83年にNHKに入社し、87年から大相撲中継を担当。以来、定年退職した2025年5月場所まで、実況アナとして活躍した。高校野球、メジャーリーグ、オリンピックなど相撲以外のスポーツ中継歴も豊富。出身地にちなんで「しまなみ親方」の愛称で親しまれている。

元NHK吉田賢アナが推すのは?「本命」大の里、「対抗」豊昇龍、「3番手」霧島…彼らを脅かすあの若手にも注目

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義ノ富士、安青錦、平幕注目力士は…

義ノ富士が上位陣を脅かす

 上位3力士にとって、要注意なのが新三役(小結)の義ノ富士(25)だ。前頭2枚目の先場所は千秋楽まで優勝争いに加わり、11勝をあげた。伊勢ケ浜部屋の猛稽古でメキメキ力をつけ、勢いがある。四つ相撲でのうまさも兼ね備える。そのうえ性格もまさに“現代っ子アスリート”で、横綱相手にも物おじしない(まだ入幕して1年だが、大の里から2個、豊昇龍から1個、金星をあげている)。

 横綱大関と小結の対戦は序盤に組まれるのが通例だ。ゆえに3人にとって、この大物食いの義ノ富士との一番が最初の試金石になる。大の里は初日に対戦が組まれ、相撲勘が戻り切らない中で当たることに。どう対処するか、初日からもう目が離せない。

 もし義ノ富士が序盤に上位陣を次々連破したら、場所は混沌としてくるだろう。

■大関返り咲きなるか、安青錦

 先場所全休して関脇に陥落した安青錦は、大関復帰なるか。本人も師匠の安治川親方(元関脇安美錦)も、「(大関復帰の条件である)10勝ではなく、優勝をめざす」と言っている。その言葉から、休場の原因となった左足首のけがはほぼ大丈夫とみていいだろう。ただ安青錦の取り口は、相手力士から「もう分かったぞ」と、研究されてしまった感がある。休場明けの安青錦が、相手の研究を上回れるかどうか。やや不安が残る。

 他の関脇陣も楽しみだ。熱海富士は、直近2場所を三役で連続9勝。昨年の名古屋場所で平幕優勝したディフェンディングチャンピオンの琴勝峰も、先場所は新三役(関脇)で9勝。ともに、白星を2桁に乗せて大関昇進への足掛かりを作ることができるか、注視したい。

■平幕注目力士

 優勝争いとは別に注目したいのが、沖縄県出身の美ノ海だ。今年春場所に続いて前頭2枚目まで上がってきた。今場所の成績次第では新三役昇進も見えてくる。実現すれば、沖縄県出身では初の三役力士だ。地元の好角家の期待を背負う15日間となる。

 それから新入幕では、前頭15枚目の一意(かずま)に注目してほしい。本名のファーストネームをしこ名にした。日大相撲部出身で幕下最下位格付け出しでデビューしたものの、その場所で右膝を痛めて5場所連続休場。そこから這い上がり、先場所は十両優勝を飾った。体重200キロ前後の超大型力士で、四つになって圧力をかけてくる。幕内前半の土俵を盛り上げる存在になりそうだ。

■残念なのは…

 最後に。若隆景関。本人が一番無念だろう。しかし諦めてほしくない。あの、「下からの攻め」で躍動する姿をまたみせてほしい。

(構成=山家圭)

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