「弱くても黒字にできる」楽天が覆した常識…プロ野球で冠試合が激増したワケ
その後、スポンサー側の目的も変わりました。社名を見せるだけでなく、商品を配る、社員や取引先を招待する、採用や地域貢献に使う、顧客データを集める。冠試合は、広告、営業、人事、地域渉外を一日に束ねられる便利な商品になったのです。
この常識を崩した象徴が楽天でした。参入初年度の05年は38勝97敗1分け。新規参入時の選手分配で十分な戦力を得られず、仕方のない結果ですが、歴史に残る惨敗ではありました。それでも球団収支は黒字を達成した。「弱くても経営は黒字にできる」という事実は、球界にかなりの衝撃を与えました。
楽天が参入時に強くこだわったのが、本拠地球場の営業権です。チケットだけでなく、広告、飲食、物販、イベントまで自分たちで設計できる。これが黒字化の土台になりました。
この頃から、各球団も球場の営業権を確保する方向へ動きます。06年にはロッテが千葉マリンスタジアムの指定管理者となり、同年、オリックスも京セラドーム大阪をグループで保有。09年には広島も新球場・マツダスタジアムの指定管理者になりました。


















