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吉田賢フリーアナウンサー

1960年、広島県尾道市出身。83年にNHKに入局し、87年から大相撲中継を担当。以来、定年退職した2025年5月場所まで、実況アナとして活躍した。高校野球、メジャーリーグなど相撲以外のスポーツ中継歴も豊富。出身地にちなんで「しまなみ親方」の愛称で親しまれている。

安青錦3度目Vはアッパレだが、私の大の里への評価は甘かった。両横綱よ「13勝の壁」を破ってみせよ

公開日: 更新日:

新時代の幕開けの予感がする

 あるいは「13勝の壁」を破るのはこの人かもしれないとすら思わせたのが熱海富士だ。

 春場所(新小結)、夏場所(新関脇)と連続9勝。「さて、あと1番上乗せして2桁勝てるようになるか。いやしばらくかかるのではないか。関脇で足踏みするのではないか」と思っていたら、大躍進の12勝。今場所は、目指してきた右四つにあまりこだわらず、前へ前へ出るようになったのが大きい。どっしり構えて前に出れば少々の相手には負けないという自信を深めていったのではないか。

 むろん右四つの相撲も完成しつつある。これは怖い! 熱海富士時代の萌芽を大いに感じさせた。今場所の「しまなみ親方賞」としたい。

 もう一人、藤凌駕(前頭9)にも親方賞を。2場所連続で10勝を挙げた。地元・愛知県の春日井市出身。師匠の藤島親方(元大関武双山)にならった頑固一徹の押し相撲で、幕内前半戦の館内を大いに沸かせた。

 しかし、先場所同様、「千秋楽に勝てば敢闘賞」というところまでいきながら、またしても届かず。それだけに私から親方賞を贈りたい。
まだ23歳、入幕3場所。猛稽古で鳴る藤島部屋で押しに磨きをかける。来場所こそ三賞を手にしてほしい。

(構成=山家圭)

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