著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

司法も腐敗…殺人が無罪になるドミニカ球界の無法地帯ぶり

公開日: 更新日:

 2016年限りで引退した大打者デービッド・オルティスが先週、ドミニカ共和国に帰国中に野外バーで銃撃される事件があった。銃弾が腹部を貫通したものの、幸い急所を外れ一命は取りとめたが、この事件は改めてドミニカの無法地帯ぶりを示すことになった。

 すでに実行犯グループ7人が拘束され、彼らが黒幕から8000ドル(約88万円)の報酬で銃撃に及んだことが判明しているが、背後関係、動機が何であったかは謎のままだ。

 ニューヨーク・ポスト紙は、ドミニカ高官の話として、オルティスが警察関係者の夫人に手を出したことが知れ、報復を受けた可能性があると報じている。真偽のほどは定かではないが、あり得ぬ話ではない。ドミニカの司法や警察は腐敗がひどいことで知られるからだ。

■「新年を祝って暴発」でまさかの無罪

 この国では拳銃で人を殺しても、カネとコネがある者は罪に問われないことがある。11年の元日未明、当時オリオールズの投手だったアルフレド・サイモンはドミニカで行われた年越しパーティーで、酔っぱらっていとこの男性と口論になった際、射殺してしまった。サイモンは慌てて現場から逃走したが、2日間、逃げ回った後、メジャーリーガー仲間の説得で自首して殺人容疑で逮捕された。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方