「横丁と路地を歩く」小林一郎著

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 オフィスや洒落たレストラン、ブティックなどが並ぶ表通りが街のパブリックな表の顔なら、表通りから一本奥に入った横丁や路地はプライベートな裏の顔だと著者は言う。東京・神楽坂のかつての料亭街を通る「かくれんぼ横丁」が、道が途中から極端に狭まり、折れて進むのは、後ろの人にどの店に入ったか分からなくする工夫だそうだ。一方で、路地には肩書を外して人と人が触れ合う昔ながらのコミュニティーが息づいている。

 そんな横丁・路地の魅力の秘密を探る街歩きエッセー。横丁や路地の定義や誕生の歴史的背景などの基礎知識から、一度は歩いてみたい全国の各横丁のガイドまで、豊富な写真とともに紹介する。

 東京の横丁や路地のルーツをたどると、徳川家康による江戸のまちづくりにさかのぼる。江戸は、京都を手本に一街区60間(約118メートル)の正方形の町割りが基本になっていた。その街区を取り囲む街路の通りと通りを通すのが横丁であり、路地は、通りに並んだ店と店の間を抜けて裏長屋へ通じる細い通路のことだった。

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