「修羅場の極意」佐藤優著

公開日: 更新日:

 外交と政治の修羅場をくぐり抜けてきた著者が、自らの体験を語りながら、人生のサバイバル術を伝授する生き方テキスト。

 氏が国内で経験した最大の修羅場は、鈴木宗男事件に巻き込まれ、激しいバッシングを受け、拘置所生活を送ったときだという。そのときにキリストの知恵が修羅場から抜け出すのに役立つことを再発見したという。「敵を愛せ」というイエスの言葉を読み解き、「敵を愛するという気構えを持つことによって、戦いを有利に進めることができる」と説く。その他、マキャベリの「君主論」や、ロシア文学者で思想家の内村剛介の言葉など、先人の哲学思想に学びながら、修羅場の作法を講義。

(中央公論新社 800円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発