「里山ライフのごちそう帖」長野修平著

公開日: 更新日:

 東京・八王子の陣馬山麓や神奈川・相模原の道志川のほとりで長年、里山暮らしをしてきた著者による野外料理のレシピ集。

「旬の食材を、季節にあった調理法で味わいつくす」をテーマに、青空の下で楽しみたいごちそうの数々が並ぶ。

 都心のマンションから移り住み、人生初の田舎暮らしを始めたばかりのある日、玄関先に山ほどのフキノトウが入った袋が置かれていた。向かいに住むおじいちゃんが畑の脇にいっぱい出ていたからと、差し入れしてくれたのだ。これを機に、長野家の春の食卓は家の周りでとれる野の味が主役になったという。

「きゃらぶき」「山椒の実の醤油炊き」など春の定番保存食はもちろん、「フキノトウとパルミジャーノのペペロンチーノ」や「ノビル生春巻きの3色ソース」など、ジャンルを超えて、さまざまな料理を紹介する。

 もちろんデザートも、摘んだイチゴをスキレット(鉄鍋)を使って上下から炭火でオーブンした「イチゴのチーズグラタン」など、野外、庭先料理ならではの調理法で楽しむ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ