「医者を選べば認知症は良くなる!」河野和彦著

公開日: 更新日:

 認知症の新たな治療体系であるコウノメソッドを確立、7割以上という高い症状改善率を誇る医師が、治療の詳細を明らかにしていく。

 認知症の症状には脳組織の破壊によって起こる記憶障害や判断力低下といった「中核症状」と、ここから派生して起こる徘徊や幻覚、過食やうつ状態などの「周辺症状」の2つがある。多くの医師は中核症状の治療を試みるが、むしろ周辺症状を優先して治療することが、患者と介護者にとって最善の道だと著者。同じ認知症でも周辺症状は患者個々の性質によってさまざまであり、一般的に認知症治療に用いられているアリセプトや抗うつ剤などによって、周辺症状が悪化するケースもあるというから要注意だ。

 巻末にコウノメソッド実践医のリスト付き。

(東洋経済新報社 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景