「丁先生、漢方って、おもしろいです。」丁宗鐡/南伸坊著

公開日: 更新日:

 丁先生は南伸坊さんのホンモノの主治医。大病院で肺がんの疑いをかけられたことで、診察を受けるようになったという。

 この本は、南さんの質問に丁宗鐡先生が縦横無尽に答える掛け合い形式。「漢方が西洋医学に負けたワケ」から「漢方で治す風邪」「聖武天皇の漢方薬」「下痢にも便秘にも効く薬」など、興味深い話がわかりやすく書かれている。

 漢方はがん、アルツハイマー病動脈硬化、アレルギーなど、西洋医学が苦戦している病気にさえ有効性が認められ、進化しているという。

 入門書のようなタイトルだが、堅苦しいものでなく、楽しみながら漢方のことがわかる。お酒の席でのネタにもなるので、健康な人にもお薦めだ。

(朝日新聞出版社 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波