「古書ミステリー倶楽部Ⅲ」ミステリー文学資料館編

公開日: 更新日:

 古書や蔵書などをテーマにしたミステリーを編んだアンソロジー。

 自殺した妹の翔子が一人暮らしをしていた部屋で遺品の整理をしていた薪子は、あることに気づき不審が募る。部屋の本棚の高さが小柄だった翔子に不釣り合いなのだ。本は翔子の手が届かない上段に収められていた。薪子は翔子が部屋に出入りしていた背の高い人物に殺されたのではないかと疑問を抱く。しかし、親友にたずねても、妹に恋人はいなかったという。本に挟んであった古本屋のカードを見つけた薪子は、手掛かりを求めて、その古本屋を訪ねる。(宮部みゆき著「のっぽのドロレス」)

 ほか、江戸川乱歩から法月綸太郎まで12作を収録。(光文社 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし