一冊で数倍楽しい短編アンソロジー文庫特集

公開日: 更新日:

「『このミス』が選ぶ! オールタイム・ベスト短編ミステリー 赤」連城三紀彦・江戸川乱歩・高木彬光・泡坂妻夫著

 好きな作家の本を指名買いするのもいいけれど、たまには偶然の出合いを求めて短編アンソロジーを漁ってみるのはどうだろう。さらに文庫となれば、カバンにしのばせて持ち歩き、ちょっとした隙間に小説世界に脳内トリップできる。今回は短編ミステリー、ショートショート、スポーツ、名刀伝、雪国編など、テーマ別アンソロジーを5冊ご紹介。さっそく、お好みの旅に行ってらっしゃい!

 国内のあらゆる短編を対象に、最も面白い短編ミステリーを決める「オールタイム・ベスト国内短編ミステリーベストテン」。「このミステリーがすごい!」の選者が選んだ、これだけは外せないという完成度の高い作品となれば、ミステリー好きは素通りできないだろう。

 本書は、珠玉のベストテン作品を2分冊にしたうちの第1弾だ。収録されているのはダントツの得票数で1位に選ばれた「戻り川心中」(連城三紀彦著)を皮切りに、第5位の「押絵と旅する男」(江戸川乱歩著)、第6位の「妖婦の宿」(高木彬光著)、第7位の「桔梗の宿」(連城三紀彦著)、第8位の「DL2号機事件」(泡坂妻夫著)の5作品。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情