「究め極めた『省・小・精』が未来を拓く」大河原克行著

公開日: 更新日:

「EPSON」ブランドで数々のエポックメーキングな製品を世に送り出してきたセイコーエプソンの歴史と、そのモノづくりの哲学を紹介する企業物語。

 同社の起原は、服部時計店の腕時計製造部門の協力工場として1942年に設立された大和工業。部品加工から時計製造へと乗り出し、スイスメーカーをしのぐ製品を生み出す。さらにプリンターの開発にも着手し、第1号の「EP-101」は電子式卓上計算機用プリンターとして世界で90%以上のシェアを獲得した。部品を他社から調達し生産も委託する水平分業型のビジネスモデルが主流となる中、その逆を行く垂直統合モデルにこだわり続けてきた同社のモノづくりの舞台裏に迫る。
(ダイヤモンド社 1600円+税)

【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり