「究め極めた『省・小・精』が未来を拓く」大河原克行著

公開日: 更新日:

「EPSON」ブランドで数々のエポックメーキングな製品を世に送り出してきたセイコーエプソンの歴史と、そのモノづくりの哲学を紹介する企業物語。

 同社の起原は、服部時計店の腕時計製造部門の協力工場として1942年に設立された大和工業。部品加工から時計製造へと乗り出し、スイスメーカーをしのぐ製品を生み出す。さらにプリンターの開発にも着手し、第1号の「EP-101」は電子式卓上計算機用プリンターとして世界で90%以上のシェアを獲得した。部品を他社から調達し生産も委託する水平分業型のビジネスモデルが主流となる中、その逆を行く垂直統合モデルにこだわり続けてきた同社のモノづくりの舞台裏に迫る。
(ダイヤモンド社 1600円+税)

【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘