「喜知次」乙川優三郎著

公開日: 更新日:

 12歳の小太郎に6歳の妹・花哉ができた。藩の祐筆頭を務める父が、江戸屋敷の火事で両親を失った花哉を養子にしたのだ。小太郎には花哉が魚の「喜知次」に似て見える。小太郎は、親友で郡奉行の次男の台助から、藩内で一揆が起きていると教えられる。不作が続いた上に、江戸屋敷再建のため年貢の取り立てが厳しくなり、一揆が起きたという。仲間の猪平が学問所に顔を見せないのも、郡奉行下役の父親が、現地に出向いているのが理由らしい。数日後、猪平を訪ねた小太郎と台助は、猪平の父親の死を知る。猪平は暗殺を疑い、仇討ちを誓う。

 武士として目覚めた小太郎の成長と、義妹への思いを描く時代長編。(徳間書店 710円+税)



日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    古谷経衡さんが憂う有権者の劣化 日本の知性の底が抜けた

  2. 2

    故・田宮二郎氏長男 柴田光太郎さん「心臓手術で命を…」

  3. 3

    横浜の誘致表明で…米カジノ最大手が大阪から撤退の衝撃

  4. 4

    視聴率低迷のNHK大河「いだてん」には致命的な見落としが

  5. 5

    横浜市IR誘致表明で始まる“菅長官vsヤクザ”の仁義なき戦い

  6. 6

    史上最低大河「いだてん」に狙いを定めるN国にNHKは真っ青

  7. 7

    「カジノではなくF1とディズニーを」“ハマのドン”が激怒

  8. 8

    「特撰すきやき重」完売 吉野家の株主還元は年8000円相当

  9. 9

    水野美紀は新悪女王「奪い愛、夏」で見せる菜々緒との違い

  10. 10

    有権者が賢くないと政治が乱れる見本

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る