【下流と貧困】「下流社会」が流行語になってからはや10年。いまや下流を超えて貧困が固定化しているという。

公開日: 更新日:

「中流崩壊」榊原英資著

 かつて大蔵省(当時)財務官として「ミスター円」の異名をとったエコノミストが説くニッポンの下流化。何しろ副題が「日本のサラリーマンが下層化していく」だ。しかし著者は扇情的な議論にはくみしない。たとえば昨今の日本はデフレ不況だが、低成長は先進国共通の現象。それなのに日本だけがデフレなのは、最大の輸入相手国である中国や直接投資先である東南アジアと近く、そこでの生産物が安く入ってきているからだ。

 政府はインフレ率2%を目標に掲げているが、不況と物価は切り離すべきと著者は主張。アベノミクスにはノーを突きつけている。(詩想社 920円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  2. 2

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  5. 5

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に墜ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  1. 6

    佐々木朗希vsシーハン 「マイナー落ち」めぐるドジャース崖っぷち2投手がちんこ勝負

  2. 7

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  3. 8

    大和証券グループ「オリックス銀行を3700億円で買収」の皮算用

  4. 9

    「浜崎あゆみの父が見つかった?」と一部で話題に 本人がかつてラジオで明かしていた「両親の離婚」

  5. 10

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?