• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger
宮城安総
著者のコラム一覧
宮城安総工作舎アートディレクター

1964年、宮城県生まれ。東北大学文学部仏文科卒。1990年代から単行本、企業パンフレット、ポスター、CDジャケットなど幅広く手掛ける。

“作品に触れる”造本に驚嘆

「福本潮子作品集 藍の青」福本潮子著 

 現代藍染め作家・福本潮子作品集。1977年から現在まで約40年の仕事を網羅する野心作だ。

 唐突だが、「色」を扱った経験のある方なら共感いただけると思う。

「青」のグラデーションには抗いがたい心地よさが潜む。人間の進化の過程で、空や海など自然界の「青」に対する親和性を獲得した結果だろうか? ゲーテ、カンディンスキー、ピカソ、イブ・クラインなど「青の精神性」に引き付けられた作家、画家は多い。本作家もまた青の魔力に魅せられた芸術家の一人だ。

「藍」は植物由来の染料。江戸以降、衣類、暖簾、今日身近なところではジーンズ等、大衆の生活にすっかり溶け込んだ素材。一方、藍染めに欠かせない「絞り」は、最古の染色技法の一つ。

「馴染みの素材や技法」とくれば、おのずと日常使いの「工芸品」を想像するが、本作家は正反対、自律した表現としての「空間アート作品」を志向する。解説によれば、藍と出合う以前、「青い絵」ばかり描いていた画家志望の学生時代から「青の探求」は始まっていたという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    錯乱答弁を連発 テレビ討論でバレた安倍首相の薄っぺらさ

  2. 2

    “被害者”が激白 塚原夫妻の無責任指導とでっち上げの実態

  3. 3

    東京、神奈川、四国…“地方票”石破氏の猛追に安倍陣営焦り

  4. 4

    体操協会なぜ切れず? 塚原夫妻“職務一時停止”本当の目的

  5. 5

    交通遺児に残された亡父の車を競売に…劇的展開に感動の嵐

  6. 6

    海外では国民が猛反発…「年金改悪」日本だけがやすやすと

  7. 7

    二軍で“塩漬け”の巨人ゲレーロ 古巣中日勢に漏らした本音

  8. 8

    OBも疑心暗鬼 巨人・由伸監督“続投示唆”から急失速のナゾ

  9. 9

    最下位転落はすぐそこ…DeNAラミ監督の続投に2つの条件

  10. 10

    ラミ監督は窮地…DeNA“横浜回帰”で浮上する次期監督の名前

もっと見る